汗やお酒の付いた衣服をそのままにしておくと、その成分や雑菌が繁殖することで黄変色して落ちなくなります。また汗,酒、カビ等の水溶性の汚れはドライクリーニングでは完全に取り除くことができません。ウェットクリーニングかWクリーニング(ドライ+水洗い)とご指定下さい。
注、夏の衣服など肌に直接触れる衣料(ブラウス、セータ-、シャツ類)を
お買い求めのさいは、水洗い可能表示のある品物をお勧めします。
合成皮革はポリウレタン樹脂をコーティングしたものですが、寿命が3〜4年程度
(メーカー責任は2年)で、時間の経過や摩擦等により自然劣化して強度が弱まり、
その結果剥離します。(プリント製品も同じ)ご注意下さい。
シルクのような柔らかい風合いの繊維ですが、大変デリケートで摩擦などに大変弱く、
着用やクリーニングすることにより部分的に白っぽくなったり艶むらが生じるのが
特徴の繊維です。言い換えれば、そのような特性(粗野感)を楽しむ繊維です。
伸縮性に優れているのでスポーツウェアーなどに特に適した繊維ですが、軽く着やす
いため最近一般衣料にも多く用いられるようになりました。ただ長期的に着用している
と部分的に伸びてしまったり、縫い目の波打ち、折れじわが生じやすいなど、
型崩れをおこしやすいのが欠点です。そうなると復元することができません。
スキーウエアー、ウインドブレーカーは新品時撥水加工が施されています。撥水加工は
フッ素樹脂等を繊維にコーティングしたものですが、着用時の摩擦やクリーニング
することで撥水性が低下します。クリーニング時に撥水加工をお勧めします。
パーマ液、タイルのカビ取り剤には漂白作用があります。衣服に付くと当初は変化しな
くても時間の経過や熱が加わることにより脱色してとり返しの付かない状態になります。
お気をつけ下さい。
最近、家庭でドライマーク衣料を洗濯する洗剤が出ていますが、条件を満たせば
かなりの品物を洗うことができますが、安易な取り扱いは取り返しのつかない事
になりますので充分気をつけてください。
★ 洗剤の取扱い説明、注意事項を必ず守ること。
★ 衣類の取扱い表示を充分理解し素材、染色に合った取り扱いをする。
輸入衣料は購入されてから2年以上経過すると、メーカーの法的保障義務はなくなります。
高価ない品物も染色や素材に問題のある品物も少なくありません、購入される時は充分注意して信用のあるお店でご購入下さい。
その他、衣料に関することやクリーニングに関することで疑問ご質問が
ありましたら何なりとお気軽に当社までお問い合わせ下さい。
また、クリーニングよろず相談、洗濯百科、お洗濯のお助け大辞典
にアクセス下さい。
メール takuhai@cleaning-hayashi.jp
シミは時がたつにつれ取れにくくなります。付着したらできるだけ早い処置が肝心です。
簡単なシミや、普段着などに付いたシミをご家庭で処理される時の豆知識です。
しみ抜きはプロが行っても大変難しく神経を使う作業です。あまり無理はなさらないよう
充分気をつけて行ってください。
しみ抜きの原則と注意点
1、こすらない シミの部分をこすると生地を痛め取り返しのつかない状態になります。
2、広げない シミに合った最小限の水や溶剤で処理するよう心がける。
3、熱をかけない シミによっては熱によって変色したり、染付けと同じ状態になり落ちなく
なる場合がるので安易に熱は加えないこと。
しみの種類と処理の方法
水溶性のシミ
醤油、ソース、酒類 、アイスクリーム、牛乳 チョコレート、焼肉のたれ、マヨネーズ等
一般的処理方法
水性のシミはは水か中性洗剤を水に溶かした水溶液で処理しますが、食べこぼし等
は食用油や油脂分が含まれている場合が多いので、まずベンジン等で油分を完全に
取り除き、乾燥させた後、水又は中性洗剤等の水溶液で処理します。
血液等のタンパク質のシミ
タンパク質のシミはベンジンや洗剤を使うとかえって落ち難くなるため、最初から水か酵素
入り洗剤で処理する。
墨汁
不溶性のため洗剤等では落とせません。のりやご飯粒に根気よく吸着させて落とします。
泥はね
まず乾燥させ指で軽くもむなどしてできるだけ落とし、その後残ったシミを堅くしぼったタオルで
たたいて落とします。
汗、尿
水、または酢を2〜3倍に薄めた溶液で処理します。
注 意、
しみ抜きに溶剤を用いた場合は水で溶剤を完全に取り除き、輪ジミにならないように
乾いたタオルで挟み込むようにしてゆっくり乾かす。
油性のシミ
料理油、鉱油、口紅、ボールペン、マジック、朱肉等
もちいる溶剤はベンジン、シンナー、除光液等で処理後、アルコールや洗剤で処理しますが
色素の残るものは漂白処理が必要なため、家庭で完全に取り除くことは難しいと思います。
以上の方法でシミが完全に取り除けない場合は、他の薬剤の使用や漂白処理が必要なため
お勧めできません。
家庭での基本的なしみ抜き法
シミの下に乾いたタオルを敷き,上からシミに見合った水、または溶剤を使ってタオルか
歯ブラシ等でたたいて下のタオルに移し取ります。
←手洗い不可の取扱い表示です。このマークの付いた品物は
家庭では洗わないほうが良いと思います。